人工股関節置換術後の予後
2026/05/25
人工股関節置換術後の予後
監修・著者
パーソナルジム心斎橋 理学療法士 志戸岡 大起
パーソナルジム心斎橋
前回記事:肝機能の改善と筋トレ
こんにちは!
パーソナルジム心斎橋 理学療法士の志戸岡 大起です☺️
変形性股関節症などに対して行われる人工股関節置換術は、近年非常に成績の良い手術として知られています。
痛みが改善し、歩行能力が向上する方も多く、人生が変わったと感じる患者さんも少なくありません。
しかし一つ誤解されやすいことがあります。
それは手術を受ければ全て解決するという考え方です。
実際には、手術後の過ごし方によって予後は大きく変わります。
特に運動習慣の有無は、その後の身体機能へ大きな影響を与えることが分かっています。
今回は人工股関節置換術後の予後と、なぜ継続した運動が重要なのかについて解説していきます。
⭐️まず人工股関節置換術の最大の目的は痛みの改善です。
多くの患者さんで股関節痛が大幅に軽減すると報告されています。
しかし痛みが無くなったからといって、筋力まで自然に戻るわけではありません。
長年の痛みによって弱くなった筋肉は、そのまま残っている場合が多いのです。
特にお尻の筋肉である中殿筋や大殿筋は弱くなりやすいです。
これらの筋肉は歩行や片脚支持に重要な役割を持っています。
筋力低下が残ったままだと歩行能力が十分に回復しない場合があります。
手術は成功していても、思うように動けないと感じる原因になるのです。
⭐️また研究では、人工股関節置換術後も筋力低下や身体機能低下が長期間残存することが報告されています。
そのため手術後のリハビリや運動継続が非常に重要と考えられています。
さらに活動量低下は新たな問題を引き起こします。
運動しない期間が長くなると筋肉量は徐々に減少していきます。
筋肉量が減ると歩行速度も低下します。
階段や坂道も負担に感じやすくなります。
すると外出機会が減少します。
その結果さらに筋肉量が低下する悪循環へ入ってしまうのです。
特に高齢者では、この悪循環がフレイルや要介護状態へ繋がる可能性があります。
だからこそ手術後こそ運動が必要なのです。
また人工股関節自体にも寿命があります。
近年の人工関節は耐久性が向上していますが、身体機能が低下すると転倒リスクが高くなります。
転倒は人工関節周囲骨折の原因になることがあります。
これは再手術が必要になる場合もある重大な合併症です。
筋力やバランス能力を維持することは、人工関節そのものを守ることにも繋がります。
単なる体力維持ではないのです。
⭐️ではどのような運動が良いのでしょうか。
まず重要なのは下半身筋力トレーニングです。
スクワットや立ち座り運動は非常に有効です。
特に股関節周囲筋へ刺激を入れることができます。
さらにウォーキングも重要になります。
歩くことで筋力だけではなく持久力維持にも繋がります。
またバランストレーニングもおすすめです。
片脚立ちや重心移動練習は転倒予防へ役立ちます。
最近では、術後数年経過しても運動習慣がある患者さんほど身体機能が高い傾向が報告されています。
つまり手術後の人生を決めるのは、その後の生活習慣なのです。
人工股関節置換術はゴールではありません。
新しい生活のスタート地点です。
手術によって痛みが改善したからこそ、身体を動かすチャンスが生まれます。
そのチャンスを活かせるかどうかが予後を左右します。
運動しなければ筋肉は減ります。
筋肉が減れば身体機能も低下します。
しかし継続して運動を行えば、歩行能力や生活の質を維持しやすくなります。
人工股関節を長く快適に使うためにも運動は欠かせないのです。
痛みが取れたから終わりではありません。
痛みが取れたからこそ運動を始めるべきなのです。
◆パーソナルジム心斎橋からのご案内
パーソナルジム心斎橋では、人工股関節置換術後の運動指導や身体機能改善サポートを行っています。
筋力維持・歩行能力向上・転倒予防まで含めて、一人ひとりの状態に合わせた運動プログラムをご提案しています。
人工股関節置換術後の体力低下が気になる方や、長く元気に歩き続けたい方も、ぜひ一度ご相談ください☺️
一緒に健康的な運動習慣を作っていきましょう☺️
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