パーキンソン病の転倒率
2026/05/22
パーキンソン病の転倒率
監修・著者
パーソナルジム心斎橋 理学療法士 志戸岡 大起
パーソナルジム心斎橋
前回記事:歩行速度と寿命の関係
こんにちは!
パーソナルジム心斎橋 理学療法士の志戸岡 大起です☺️
パーキンソン病は、手の震えや動作の遅さで知られる神経疾患です。
しかし実際には、それ以上に注意しなければならない問題があります。
それが転倒です。
パーキンソン病患者では、健常者と比較して転倒リスクが大幅に高くなることが知られています。
実際、研究によって多少の差はありますが、パーキンソン病患者の約50〜70%が1年以内に少なくとも1回転倒を経験すると報告されています。
さらに一度転倒した方では、繰り返し転倒する割合も高いことが分かっています。
転倒は単なる怪我だけでは終わりません。
骨折や入院、活動量低下、さらには生活の質の低下にも繋がる可能性があります。
今回は、なぜパーキンソン病では転倒率が高くなるのか、そして運動がどのように役立つのかについて解説していきます。
⭐️まずパーキンソン病では、動作が小さくなる特徴があります。
歩幅が狭くなり、すり足のような歩き方になる方も少なくありません。
歩幅が小さくなることで、少しの段差でもつまずきやすくなります。
さらに足が前へ出にくくなるため、バランスを崩した際の立て直しも難しくなります。
⭐️またパーキンソン病では姿勢反射障害が起こることがあります。
これは身体が倒れそうになった時に、自動的にバランスを取る機能が低下する状態です。
健康な方であれば、とっさに足を出して転倒を防ぐことができます。
しかしパーキンソン病ではその反応が遅れやすくなります。
その結果、転倒へ繋がりやすくなるのです。
これがパーキンソン病で転倒率が高い大きな理由の一つです。
⭐️さらに特徴的なのが、すくみ足です。
歩き出そうとしても足が床へ張り付いたように動かなくなる現象です。
特に方向転換や狭い場所を通る時に起こりやすいと言われています。
玄関やトイレの入り口などで発生することもあります。
すくみ足が起こると、上半身だけが前へ進もうとします。
その結果、転倒リスクが高くなってしまいます。
またパーキンソン病では筋力低下も起こりやすくなります。
病気そのものだけでなく、活動量低下も関係しています。
動く機会が減ることで筋肉量が減少します。
するとさらに歩行能力が低下しやすくなるのです。
特に下半身筋力低下は重要です。
太ももやお尻の筋肉は、歩行や立ち上がり動作に欠かせません。
筋力が低下すると、転びそうになった時に踏ん張れなくなります。
これも転倒率上昇の原因になります。
⭐️さらに転倒への恐怖心も問題になります。
一度転倒すると、外出そのものを避けるようになる方もいます。
しかし活動量が減ると、さらに筋力や体力が低下します。
その結果、転倒リスクがさらに高まる悪循環へ入ってしまうのです。
⭐️では、この転倒リスクを減らすために何が重要なのでしょうか。
そこで重要になるのが運動療法です。
パーキンソン病に対する運動療法は、世界中で推奨されています。
近年では薬物療法と同じくらい重要と考えられる場面も増えています。
特に筋力トレーニングは重要です。
下半身筋力を維持することで、歩行能力改善が期待できます。
またバランストレーニングも有効です。
片脚立ちや重心移動練習などは、姿勢制御能力改善へ繋がる可能性があります。
さらにウォーキングなどの有酸素運動も重要です。
歩行能力維持だけではなく、心肺機能維持にも役立ちます。
最近では、大きく身体を動かす運動も注目されています。
パーキンソン病では動作が小さくなりやすいためです。
意識的に大きく動く練習を行うことで、歩幅改善が期待できる場合があります。
こうしたリハビリプログラムは世界的にも広く行われています。
また転倒予防では、運動だけでなく住環境整備も重要です。
床の段差や滑りやすいマットなどは転倒原因になりやすいです。
安全な環境を整えながら、身体機能も維持していく。
その両方が大切なのです。
パーキンソン病は進行性疾患です。
しかし運動によって身体機能維持を目指すことは十分可能です。
転倒を防ぐことは、単に怪我を防ぐだけではありません。
自分らしい生活を続けるためにも非常に重要です。
だからこそ早い段階から運動習慣を作ることが大切なのです。
身体を動かし続けることが、将来の生活を守る力になります。
◆パーソナルジム心斎橋からのご案内
パーソナルジム心斎橋では、科学的根拠に基づいた運動指導を行っています。
筋力トレーニングだけではなく、歩行能力・バランス能力・生活機能維持まで含めて、一人ひとりに合わせたサポートを行っています。
パーキンソン病のリハビリや転倒予防に不安がある方も、ぜひ一度ご相談ください☺️
一緒に健康的な運動習慣を作っていきましょう!☺️
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