呼吸筋とは?
2026/03/21
こんにちは!
パーソナルジム心斎橋 理学療法士の志戸岡 大起です☺️
「呼吸なんて勝手にしてるし、意識する必要ある?」
呼吸は無意識で行われる生命維持機能なので、普段あえて意識することはありません。
しかし、リハビリやトレーニングの現場ではこの呼吸が極めて重要な意味を持ちます。
呼吸機能を軽視している状態で、体を整えることは困難です。
なぜなら呼吸は「姿勢」「体幹機能」「自律神経」「痛み」にまで影響する、身体機能の土台だからです。
今回は「呼吸筋とは何か?」という基礎から、生理学的な観点とエビデンスベースで解説していきます。
⭐️呼吸筋とは何か?|単なる“肺の動き”ではない
まず前提として、肺そのものには筋肉がありません。
「呼吸って肺が動いてるんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、実際に動いているのは“肺の周囲の筋肉”です。
これを総称して「呼吸筋」と呼びます。
呼吸筋は大きく分けて2つに分類されます。
一つは吸気(息を吸う)に関わる筋肉
もう一つは呼気(息を吐く)に関わる筋肉です。
特に重要なのが、横隔膜です。
横隔膜は胸腔と腹腔を分けるドーム状の筋肉で、吸気時に収縮して下がることで肺が膨らみ、空気が入ります。
つまり呼吸の主役は、横隔膜です。
⭐️呼吸筋は「体幹筋」でもある
ここからが非常に重要なポイントです。
横隔膜は単なる呼吸のための筋肉ではありません。実は体幹の安定性に大きく関与しています。
体幹にはいわゆる「インナーユニット」と呼ばれる筋群があります。
・横隔膜
・腹横筋
・多裂筋
・骨盤底筋群
これらが連動することで、腹圧(腹腔内圧)が適切に保たれ、体幹が安定します。
つまり呼吸がうまくできていないと、体幹も不安定になります。
リハビリの現場では、腰痛や姿勢不良の患者に対して呼吸から介入するケースは非常に多いです。
これは単なるテクニックではなく、機能的に必然のアプローチです。
⭐️呼吸が崩れると何が起こるのか
では、呼吸がうまくできていない状態とはどういう状態か。
代表的なのが「胸式呼吸優位」や「浅い呼吸」です。
本来、安静時の呼吸は横隔膜を中心とした腹式呼吸が基本です。
しかし現代人はストレスや姿勢不良により、胸や肩で呼吸するパターンになりがちです。
この状態になると、以下のような問題が起きます。
まず、首や肩の筋肉(斜角筋や胸鎖乳突筋など)が過剰に働きます。これが肩こりや首の痛みの原因になります。
さらに、横隔膜の機能低下により腹圧がうまくかからず、体幹の安定性が低下します。これが腰痛やパフォーマンス低下につながります。
また、呼吸は自律神経とも密接に関係しています。浅い呼吸は交感神経を優位にし、リラックスしにくい状態を作ります。
つまり呼吸の質が低いだけで、体も心も不安定になるのです。
⭐️呼吸筋トレーニングはリハビリの核心
近年、呼吸筋トレーニング(Respiratory Muscle Training)の有効性が多くの研究で示されています。
特に
・慢性腰痛
・COPD(慢性閉塞性肺疾患)
・高齢者の機能低下
などに対して、呼吸筋トレーニングが有効であることが報告されています。
さらに興味深いのは、アスリートにおいてもパフォーマンス向上効果があるという点です。
呼吸筋が疲労すると、体はそれを補うために他の筋肉への血流を制限します。これを「呼吸筋メタボレフレックス」と呼びます。
つまり呼吸筋が弱いと、全身のパフォーマンスが落ちるのです。
逆に言えば、呼吸筋を鍛えることで
・持久力向上
・疲労軽減
・姿勢改善
といった効果が期待できます。
⭐️呼吸は「トレーニング」と「回復」をつなぐ
もう一つ重要なのが、呼吸は回復にも直結するという点です。
適切な呼吸は副交感神経を優位にし、リラックス状態を作ります。
これにより
・筋肉の回復促進
・睡眠の質向上
・ストレス軽減
といった効果が得られます。
つまり呼吸は
「動くための機能」でもあり
「回復するための機能」でもある
ということです。
この両方に関わる要素は、リハビリ・トレーニングにおいて非常に価値が高いと言えます。
⭐️ではどうすれば呼吸は改善するのか
ここまで読むと、「呼吸って大事なのは分かったけど、どうすればいいの?」となると思います。
結論としては、まず「吐く」ことを意識することです。
多くの人は吸うことばかり意識しますが、実際にはしっかり吐くことで横隔膜が適切に動きます。
さらに、仰向けで膝を立てた状態(フックライイング)での呼吸練習は、余計な筋活動を抑えやすく、呼吸の再教育に適しています。
重要なのは、回数ではなく“質”です。
ただ深呼吸するのではなく、どの筋肉が使われているかを感じながら行うことが大切です。
◆まとめ
・呼吸筋とは肺を動かす周囲の筋肉で、特に横隔膜が重要
・横隔膜は体幹安定に関与するインナーユニットの一部
・呼吸が乱れると姿勢不良や痛み、自律神経の乱れにつながる
・呼吸筋トレーニングはリハビリ・パフォーマンス向上に有効
・呼吸は運動機能と回復機能の両方に関わる
・呼吸改善には「吐くこと」と「質の高い練習」が重要
◆パーソナルジム心斎橋からのご提案
呼吸は「意識していないだけで、常に体に影響を与えている機能」です。
そして多くの場合、不調の原因は“筋肉の弱さ”ではなく、“使い方の問題”です。
当ジムでは、トレーニングの前にまず呼吸と姿勢を評価し、必要に応じて呼吸の再教育からアプローチします。
・腰痛や肩こりがなかなか改善しない
・トレーニングしても効果を感じにくい
・姿勢を根本から改善したい
こういった方は、呼吸に原因がある可能性もあります。
表面的な筋トレだけでなく、「体の使い方」から変えていきたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの身体を根本から変えるサポートを行います!
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