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亜脱臼と筋肉の重要性

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亜脱臼と筋肉の重要性

亜脱臼と筋肉の重要性

2026/03/13

亜脱臼と筋肉の重要性 ― リハビリで最も大切なポイントとは?

 

監修・著者

パーソナルジム心斎橋 理学療法士 志戸岡 大起

https://personalgymshinsaibashi.jp/

 

前回記事:慢性炎症のリスクとは?

こんにちは!

パーソナルジム心斎橋 理学療法士の志戸岡大起です😊

 

肩や膝などの関節に痛みや不安定感がある方の中には、「亜脱臼(あだっきゅう)」という状態を経験したことがある方も多いのではないでしょうか。

 

亜脱臼は脱臼ほど重症ではありませんが、関節の安定性が低下している状態であり、放置すると痛みや機能障害の原因になる可能性があります。

 

特に肩関節では、脳卒中後の患者やスポーツ選手、外傷後の患者などで亜脱臼が見られることがあり、リハビリテーションの現場でも非常に重要なテーマとなっています。

 

そして亜脱臼を改善・予防するうえで最も重要な要素の一つが、筋肉の働きです。

 

関節は骨だけで支えられているわけではありません。

むしろ多くの関節では、筋肉が安定性を大きく左右しています。

 

今回は、亜脱臼がなぜ起こるのか、そしてリハビリにおいて筋肉がどれほど重要なのかについて、エビデンスをもとに解説していきます。

 

 

⭐️亜脱臼とは何か

まず、亜脱臼の定義について整理しておきましょう。

 

脱臼とは、関節を構成している骨同士が完全に外れてしまう状態を指します。

 

例えば肩関節の場合、上腕骨頭が関節窩から完全に外れてしまう状態が脱臼です。

 

一方で亜脱臼は、関節が完全には外れていないものの、本来の位置から部分的にずれている状態を指します。

 

つまり

・関節が完全に外れる → 脱臼

・関節がずれて不安定 → 亜脱臼

という違いがあります。

 

亜脱臼は見た目では分かりにくいことも多く、本人も「何となく違和感がある」「動かすと不安定な感じがする」といった訴えをすることが多いです。

 

しかしこの状態を放置すると

・関節の不安定性

・慢性的な痛み

・筋力低下

・可動域制限

などにつながる可能性があります。

 

 

⭐️なぜ亜脱臼は起こるのか

亜脱臼が起こる原因はさまざまですが、大きく分けると次の三つの要因があります。

 

①靭帯や関節包の損傷

関節は靭帯や関節包によって安定性が保たれています。

外傷などによってこれらの組織が損傷すると、関節の安定性が低下し、骨がずれやすくなります。

 

②筋力低下

関節は靭帯だけでなく、周囲の筋肉によっても支えられています。

筋肉が弱くなると、関節を正しい位置に保持する力が弱くなり、亜脱臼が起こりやすくなります。

 

③神経障害

例えば脳卒中後では、肩周囲の筋肉が十分に働かなくなるため、肩関節の亜脱臼が起こることがあります。

 

このように亜脱臼は、単なる骨の問題ではなく、筋肉・神経・靭帯が複合的に関与する状態なのです。

⭐️関節を安定させる筋肉の役割

関節の安定性には、大きく分けて二つの要素があります。

 

①静的安定性(Static Stability)

これは靭帯や関節包など、動かない組織によって保たれる安定性です。

 

②動的安定性(Dynamic Stability)

これは筋肉の働きによって生まれる安定性です。

 

特に肩関節のような可動域の大きい関節では、動的安定性が非常に重要になります。

 

肩関節は人体で最も可動域の大きい関節ですが、その分、骨同士の接触面が小さく、構造的には非常に不安定です。

 

そのため、肩関節の安定性は、回旋筋腱板(ローテーターカフ)と呼ばれる筋肉群によって保たれています。

 

回旋筋腱板は

・棘上筋

・棘下筋

・小円筋

・肩甲下筋

という4つの筋肉から構成されています。

 

これらの筋肉が協調して働くことで、上腕骨頭を関節窩に引き寄せ、関節の安定性を保っています。

 

つまりこれらの筋肉が弱くなると、骨の位置がずれやすくなり、亜脱臼のリスクが高くなるのです。

⭐️リハビリで筋肉が重要な理由

亜脱臼のリハビリでは、単に関節を動かすだけでは十分ではありません。

 

重要なのは、関節を安定させる筋肉を再教育することです。

 

特に肩関節の亜脱臼では

・ローテーターカフ

・三角筋

・肩甲骨周囲筋

などの筋肉を適切に働かせることが重要になります。

 

研究では、肩関節の安定性には肩甲骨の動きも重要であることが示されています。

 

肩甲骨は腕の動きの土台となる骨であり、僧帽筋や前鋸筋などの筋肉によってコントロールされています。

 

これらの筋肉が弱くなると、肩甲骨の位置が崩れ、肩関節の安定性が低下します。

 

そのためリハビリでは、肩関節だけでなく肩甲骨の動きも同時に改善することが重要になります。

⭐️筋肉のトレーニングが亜脱臼を防ぐ

筋肉は関節の「動くサポーター」とも言える存在です。

 

靭帯は一度損傷すると完全に元の状態に戻ることは難しい場合がありますが、筋肉はトレーニングによって強くすることができます。

 

つまりリハビリにおいて筋肉の強化は、最も改善可能な要素なのです。

 

適切なトレーニングによって

・筋力向上

・関節安定性向上

・再発予防 が期待できます。

 

また筋肉は単に強いだけではなく、タイミングよく働くことも重要です。

 

そのためリハビリでは

・筋力トレーニング

・神経筋トレーニング

・運動制御トレーニング

などを組み合わせて行うことが重要になります。

 

 

⭐️亜脱臼は「筋肉の問題」と考えることも重要

亜脱臼というと、骨の問題のように感じるかもしれません。

 

しかし実際には、多くの場合、問題の本質は筋肉の弱さや働きの低下にあります。

 

適切なリハビリを行い、関節を安定させる筋肉を強化することで、亜脱臼の改善や予防が可能になります。

 

そのためリハビリでは、「関節を動かすこと」だけでなく「関節を守る筋肉を鍛えること」が非常に重要になるのです。

 

 

⭐️⭐️まとめ⭐️⭐️

・亜脱臼は関節が部分的にずれている状態

・原因には靭帯損傷、筋力低下、神経障害などがある

・関節の安定性には筋肉が重要

・肩関節ではローテーターカフが安定性を保つ

・肩甲骨周囲筋も関節安定に重要

・筋力トレーニングは亜脱臼の改善と予防に役立つ

 

 

◆ パーソナルジム心斎橋からのご提案

パーソナルジム心斎橋では、理学療法士の視点から身体の状態を評価しながらトレーニング指導を行っています。

 

肩関節の亜脱臼がある

筋トレをして安定させたい

そんな方はぜひ一度、パーソナルジム心斎橋へご相談ください😊

 

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