胸郭出口症候群に対する運動療法
2026/02/11
「肩こりみたいな痛み・しびれが腕にまで出る…」
「腕を上げるとだるくなる…」
「首や肩が張ってツラい…」
こうした症状は、実は 胸郭出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome:TOS) の可能性があります。
胸郭出口症候群は、
首と胸郭(胸の入口)の間で神経や血管が圧迫されて起こる症状で、放っておくと慢性化・機能障害につながることがあります。
しかし安心してください。
運動療法は胸郭出口症候群の改善に科学的な効果が認められており、 理学療法士など専門家の指導のもとで行えば 痛みやしびれの根本改善にもつながるというデータが多数あります。
※整形外科医の診断が必須
この記事では、
■ 胸郭出口症候群とは何か?
■ どうして運動療法が有効なのか?
■ 実際にどんな運動を行うのか?
■ 安全に進めるポイント
などを 最新のエビデンスをもとに解説します。
胸郭出口症候群とは?
胸郭出口症候群は、首〜胸郭の狭い通り道(出口)を
✔ 神経
✔ 血管
が通っているため、
その通路が狭くなると、
🔹 肩・首の痛み
🔹 上肢のしびれ・だるさ
🔹 指先の冷感や脱力感
🔹 握力低下
などの症状が起こります。
主な原因としては
✔ 姿勢不良(猫背・肩が前方変位)
✔ 筋肉の過緊張(斜角筋・小胸筋など)
✔ 肋鎖間隙の圧迫
✔ 頚肋(先天的な骨の突出)
などが挙げられ、
姿勢や筋バランスの乱れが大きな誘因になります。
症状が出るメカニズム
胸郭出口には非常に大切な構造が集まっており、
✔ 頚神経叢
✔ 鎖骨下動静脈
✔ 上肢神経・血管
が肩・肩甲骨・鎖骨付近を通過しています。
猫背や持続的な筋緊張により
→ 通り道が狭くなる
→ 神経・血管の圧迫
→ 痛み・しびれ・冷感
という一連の症状が起こるのです。
胸郭出口症候群の一般的な治療戦略
TOSに対しては
✔ 休息
✔ 姿勢改善
✔ ストレッチ
✔ 運動療法(理学療法)
✔ 装具療法
✔ 薬物療法
などが用いられますが、
エビデンスとしてもっとも効果的だと示されているのが「運動療法」です。
運動療法の目的は
🔹 筋肉のアンバランス改善
🔹 姿勢・アライメントの正常化
🔹 神経・血管の通り道の拡大
🔹 神経の滑走性の改善
といった「原因そのものへのアプローチ」です。
なぜ運動療法が効果的なのか?
① 筋肉バランスを整え神経・血管の圧迫を減らす
胸郭出口症候群では、
✔ 斜角筋
✔ 小胸筋
✔ 肩甲挙筋
などの筋肉が過緊張になりやすく、
これが神経・血管の圧迫を引き起こします。
運動療法は、こうした筋の過緊張を緩め、抑制と活性化のバランスを整えることで症状の改善につながります。
② 姿勢改善による空間の拡大
猫背や頭部前方位は、胸郭出口を狭める代表的な姿勢です。
運動療法では
✔ 胸椎伸展
✔ 肩甲骨の後方・回外位
✔ 頭部的位置修正
といった姿勢制御を高めることで、
胸郭出口の物理的な空間を広げ、神経・血管の通過障害を軽減します。
運動療法で期待できる変化(エビデンス)
複数の研究で、
胸郭出口症候群に対して行われた運動療法介入では、
✔ 痛みの軽減
✔ 上肢のしびれ軽減
✔ 筋力・可動域の改善
✔ 身体機能の改善
などが有意に改善したと報告されています。
これらは「単に痛みを取るだけ」でなく、
✔ 姿勢制御
✔ 筋バランス
✔ 神経の滑走性
という本質的な要因への働きかけが理由として挙げられます。
どんな運動・リハビリが有効なの?
① 深呼吸・胸郭拡張エクササイズ
胸郭出口は、呼吸と連動する胸郭の動きと密接に関連します。
ゆっくりとした深呼吸により、胸椎と肋骨の動きを改善し、神経・血管の通り道を広げます。
② 斜角筋ストレッチ
斜角筋の過緊張はTOSで典型的です。
ゆっくりとしたストレッチにより、神経・血管の圧迫を軽減します。
③ 肩甲骨安定化エクササイ
肩甲骨を正しい位置に保持し、胸郭出口を広げるために
✔ 肩甲骨周囲筋(菱形筋・僧帽筋中部)の強化
✔ 肩甲骨後方・軽い外転位保持
などが効果的です。
④ 神経滑走療法(Neural Mobilization)
神経そのものが周囲組織に張り付いていると、動作時に引っ張られて痛みが強くなります。
神経滑走性を高める運動は、神経が動きやすい環境を作り、症状改善に寄与します。
安全に運動療法を進めるポイント
胸郭出口症候群では、痛みやしびれを避けるために
❌ 過度な負荷
❌ 無理な可動域
❌ 反復動作の連続
などは避けるべきです。
安全に進めるためには
✔ 痛みが出ない範囲での動き
✔ 呼吸と動きを連動させる
✔ 姿勢を崩さない
✔ 専門家(理学療法士)の評価とフォロー
が欠かせません。
よくある誤解:「揉めば治る」
確かにマッサージや一時的な手技は気持ち良さを感じるかもしれませんが、
TOSでは
✔ 姿勢
✔ 筋バランス
✔ 神経滑走性
といった機能面の問題が本質なので、
単に揉むだけでは根本改善にはつながりません。
まとめ|胸郭出口症候群は運動療法で改善できる
✔ 胸郭出口症候群は神経・血管が圧迫される状態
✔ 運動療法は筋バランス・姿勢を改善し症状を軽減
✔ エビデンスでも痛み・しびれ・機能が有意に改善
✔ 安全に進めるには専門的評価が大切
胸郭出口症候群は怖いものではありません。
正しい知識と段階的な運動で、症状の根本改善と再発予防を目指せる症状です。
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