人工股関節置換術後の運動
2026/02/11
人工股関節置換術後の運動は怖くない〜 理学療法士がいれば脱臼リスクも考慮して安全に進められる理由
監修・著者
https://personalgymshinsaibashi.jp/
前回記事:緊張性頭痛の改善に筋トレが有効な理由
「人工股関節(THA)を入れた後って、運動していいのかな…?」
「動かしたら股関節が外れたりしない?」
「運動って怖くて痛みがあると不安…」
そんな不安を抱える方は非常に多いです。
実際、術後の最初の数週間は不安や恐怖が先に立つ方がほとんどで、それが運動を避けてしまう要因になります。
しかし実は、人工股関節置換術後の運動は「怖いもの」ではなく、安全に正しく進めれば回復を加速させる最重要プロセスです。これは複数の臨床研究でも支持されています。
肝心なのは、
✔ 脱臼リスクを含む安全ガイドラインを知ること
✔ 間違った運動ではなく段階的に進めること
✔ 理学療法士とのマンツーマンで進行すること
です。
この記事では、
■ 脱臼リスクの正しい理解
■ なぜ運動が必要なのか
■ 理学療法士がいることで安全に進められる理由
■ 実際にどんな運動・リハビリが有効か
まで、科学的根拠とともに解説します。
人工股関節置換術後に運動が怖いのはなぜ?
人工股関節置換術後の患者さんの不安としてよく聞くのが、
✔ 脱臼してしまうかも
✔ 激しい痛みが出るかも
✔ どこまで動かせばいいかわからない
✔ リハビリで悪化しない?
というものです。
これは当たり前の反応です。
身体にインプラントが入るという非日常的な出来事であり、「動かしていいか?」の判断基準が分かりにくいからです。
ただし、最新のエビデンスでは正しいステップでの運動は痛みの軽減、可動域改善、生活動作の回復につながることが示されています。
そもそも脱臼リスクって何?
人工股関節置換術(Total Hip Arthroplasty:THA)の後に最も恐れられる合併症の一つが「脱臼」です。
脱臼とは、インプラント(人工関節)が正常な位置から外れることで、急激な痛みや機能障害を起こす状態です。
これは過去の手術法や非最適なポジショニングでは問題がありましたが、
✔ 最新の手術技術
✔ 正確なインプラント位置
✔ 適切なリハビリガイドライン
により、そのリスクは大幅に減少しています。
とはいえ、ゼロではありません。
脱臼を避けるための注意点としては、
・深屈曲(しゃがむなど)
・大きな内旋や外旋
・股関節に急激な負荷
などが挙げられます。
これらは動作方向・角度で制限されるべきことがあり、正しく段階的に進める必要があります。
運動を怖がると何が起きる?
運動を避けると…
✔ 股関節周囲の筋力低下
✔ 歩行機能の獲得遅延
✔ バランス機能の低下
✔ 日常生活動作能力の低下
✔ ストレス・疼痛の慢性化
といった“身体機能の低下”が進んでしまいます。
これらは手術そのものよりも、運動回避による機能低下として長期的に生活の質を落とす要因になるという研究もあります。
なぜ運動(リハビリ)は必要なのか?エビデンスで見る効果
① 筋力と機能向上
人工股関節術後の主要なリハビリ目標は、
・歩行能力の獲得
・動作の安定
・日常生活動作(階段・椅子立ち上がりなど)の自立
複数の研究で、段階的な筋力トレーニングと機能的リハビリは、
✔ 歩行速度の改善
✔ 股関節周囲筋の持久力向上
✔ 日常生活動作の改善
という長期的な機能改善につながると報告されています。
これは「痛みがない範囲で動かすこと」で、骨・筋・神経系統全体の機能が正常化するためです。
理学療法士がいると何が違うのか?
ここが今回の記事の核心です。
① 安全な運動指導
単に「動かすだけ」ではなく、
・脱臼リスクに配慮した動き
・適切な可動域での運動
・安定性への配慮
など、安全性を高める専門的な設計が可能です。
これは 理学療法士(PT)の専門訓練による評価と判断があるからこそ実現します。
② 痛みと機能の両面からの評価
理学療法士は、
✔ 痛みの発生メカニズム
✔ 姿勢・動作パターン
✔ 筋力・柔軟性のバランス
✔ 関節可動域
といった多面的な視点で評価を行います。
これにより、単に動かすだけでなく「どの領域をどう動かすべきか」が明確になり、効果的かつ安全なリハビリに繋がります。
③ エビデンスベースの進行
理学療法士は最新のガイドラインや臨床エビデンスを踏まえた上で、段階的なプログラムを作成します。
これには、
✔ 運動の強度調整
✔ 可動域の制限範囲設定
✔ 日常生活動作の獲得戦略
✔ 筋力・バランスの段階的負荷増加
といったアプローチが含まれます。
どんな運動・リハビリが有効なのか?
以下は、術直後〜回復期に至るの際の典型的なスケジュールです。
① 初期可動域訓練(術後1〜2週)
✔早期離床
✔介助下での立位・歩行練習
✔ つま先上げ・足首回旋
✔ 軽い股関節の動き
→ 血流促進・拘縮予防
② 姿勢と歩行訓練(2〜4週)
✔ 歩行
✔ 体重移動の練習
③ 股関節周囲筋の筋力強化(4週〜)
✔ 軽負荷のエクササイズ
(ヒップアブダクションなど)
④ 生活動作強化(6週〜)
✔ 階段昇降
✔ 椅子立ち上がり
※これはあくまで例であり、術式や個人の全身状態に合わせて変化します。
安全性の誤解:怖がる必要はない
もちろん、無理な動きや極端な負荷は避けるべきです。
しかし“怖がって動かさない”ことは、回復を妨げ、長期的に機能低下を招くリスクが高くなります。
理学療法士の専門的な評価により、
✔ 痛みが出るポイント
✔ 可動域の安全限界
✔ 日常生活への適応
が明確になりますので、“恐怖”ではなく“管理された進行”が可能になるのです。
まとめ|人工股関節後の運動は怖くない
✔ 誤解:動くと脱臼する
→ 最新のエビデンスでは安全に進める運動は有効
✔ 運動を避けると機能低下が進む
→ 回復が遅延するリスクがある
✔ 理学療法士の評価・指導が安心と効果を両立
→ 安全な進行が可能
人工股関節後のリハビリは、怖いものではなく、正しく進めばより良い回復を導く治療の一部です。
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