産後の骨盤矯正は不要な理由
2026/02/02
「産後の骨盤が歪んでいるから矯正が必要」
「骨盤ベルトや徒手矯正がないと戻らない」
こういった声はよく聞きます。特にSNSや広告などでは、産後×骨盤矯正がセットで語られ、
・痛みが改善する
・体型が戻る
・骨盤が締まる
といった表現が溢れています。
しかし、本当に必要なのか?と筆者は思います。
そもそも骨盤矯正って何をしているの?
一般的な産後骨盤矯正では、
✔ 手技による圧迫
✔ 骨盤ベルトでの締め付け
✔ 骨格を “戻す・整える” といった説明
がされています。
確かに産後は骨盤周辺の靭帯が緩みやすく、動きが出やすい時期ですが、徒手で強く押したり圧迫するだけで骨盤そのものが動くという解剖学的な根拠はありません。
骨盤は「圧迫」で動かない理由
体を構成する骨は、筋肉・靭帯・関節包・神経の複合システムによって安定しています。
特に骨盤は、
✔ 大きな筋肉(殿筋・腸腰筋など)
✔ 強靭な靭帯ネットワーク
✔ 仙腸関節による安定機構
によって支持されています。
つまり、外側から圧迫して一時的に角度が変わったように感じても、構造として固定されるようにはできていません。
関節自体が動いて戻れば良いのではなく、まずその前提として「可動性=動きやすさ」が必要です。
「歪み」はそもそも何?
よく話題になる「骨盤の歪み」は、実は専門的には以下の要素の組み合わせで現れます。
✔ 筋バランスの乱れ
✔ 体幹の安定性低下
✔ 立ち方・姿勢の癖
✔ 産後の生活動作による負担
いわゆる “骨がズレている” というより、筋骨格システムの不均衡による見かけのズレ が正確です。
なぜ徒手圧で骨盤は戻らないのか?リハビリの視点
骨盤周辺の関節(特に仙腸関節)は、ごく小さな可動性しか持たない関節です。
この関節は、
✔ 強靭な靭帯
✔ 複雑な筋支持
✔ 神経受容器による安定化反射
によって制御されています。
外部からの強い圧で「骨盤がグッと動く」ように感じても、それは 一時的な組織の変位や筋の収縮反射でしかありません。
研究でも、「徒手的な強圧だけで長期的な骨盤関節の位置が変わるとは認められない」という結論が出ています。
では「何が必要なのか?」
産後に運動療法で本当にフォーカスすべきなのは、
✔ 体幹安定性(コア)
✔ 呼吸と骨盤底筋の協調
✔ 姿勢と動作パターン
✔ 機能的な筋力の再教育です。
このようなリハビリは、単なる圧迫 や 矯正手技では達成できません。
骨盤ベルトは意味があるの?
骨盤ベルトは、
✔ 支えが欲しい時期
✔ 筋肉が疲労している時
✔ 初期の安定補助として
有用な場合がありますが、ベルト=矯正ではありません。
ベルトの効果は、
✔ 体幹部の固定
✔ 体幹筋へのフィードバック
✔ 一時的なサポート
であり、骨盤の位置そのものを変える力ではありません。
エビデンスにも基づいた動きの再教育が重要
徒手圧や矯正だけで関節位置が変わるという考え方は、
現代の整形外科・リハビリ科学では支持されていません。
多くの研究で、
✔ 機能的な筋力強化
✔ 体幹安定化運動
✔ 呼吸‐骨盤底連動エクササイズ
が、痛み・不快感・機能低下の改善に寄与するという結果が示されています。
まとめ|産後の骨盤矯正は“手技的圧だけでは不要”
✔ 骨盤は組織全体で安定しており、徒手圧だけで動かない
✔ 「歪み」は筋骨格システムの不均衡であり、位置変化ではない
✔ 骨盤ベルトは補助的効果はあるが、矯正という意味ではない
✔ 本当に必要なのは体幹・呼吸・筋協調の再教育
産後の体は変化しやすく、サポートが必要な時期ですが、圧だけで骨盤が治るという考え方には科学的根拠がありません。
つまり、手で押したぐらいでは骨盤は動かないのです。のです。
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