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筋肉痛と成長ホルモン

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筋肉痛と成長ホルモン

筋肉痛と成長ホルモン

2026/03/04

筋肉痛と成長ホルモン〜筋肉痛が起きる理由と成長ホルモンの関係を科学的に解説!

 

監修・著者

パーソナルジム心斎橋 理学療法士 志戸岡 大起

https://personalgymshinsaibashi.jp/

 

前回記事:筋肉によるむくみの予防

こんにちは!

パーソナルジム心斎橋 理学療法士の志戸岡 大起です!

 

「筋肉痛が出る=今日は効いた!」

そんな感覚、ありませんか?

 

実際、筋肉痛は単なる“痛み”ではなく、筋組織の修復と適応の過程のサインです。

 

そしてその裏側では、成長ホルモン(GH)という“体を育てるホルモン”が関与している可能性も示されています。

 

今回は“筋肉痛”と“成長ホルモン”を軸に、

✔ 筋肉痛が起こる仕組み

✔ 筋トレで成長ホルモンが増えるメカニズム

✔ どんなトレーニングがホルモンに影響するのか

まで、科学的エビデンスを交えながら解説します!

■ 筋肉痛(DOMS)の正体を知ろう

筋肉痛の正式名称は 遅発性筋痛

(Delayed-Onset Muscle Soreness:DOMS)

 

これは、トレーニング直後ではなく24〜72時間後に強くなる痛みとして現れます。

 

DOMSは…

✔ 筋繊維や結合組織に微細損傷が発生

✔ 炎症性メディエーター(炎症を引き起こす物質)が集まる

✔ 神経が刺激されて痛みとして感じる

という一連の生理学的プロセスの結果です。

 

 

■ 成長ホルモン(GH)ってどんなホルモン?

成長ホルモン(GH)は、

脳の下垂体という場所から分泌されるホルモンで、

✔ 筋肉・骨の成長

✔ 脂肪代謝の促進

✔ 組織の修復

✔ 全身のリカバリー促進

など、

体を成長・回復モードへ導く機能を持っています。

 

成長ホルモンは勝手に分泌されるだけではなく、刺激があって初めて増える性質があります。

 

 

■ なぜ筋トレをすると成長ホルモンが増えるのか?

ここが本題。

結論を先に言うと…

筋トレなどの強い負荷・代謝ストレスが、成長ホルモン分泌を刺激する ということ。

 

これは多数の研究で示されており、

✔ 高強度インターバルトレーニング

✔ 高重量・短休息のレジスタンストレーニング

などでは、運動後に血中成長ホルモン濃度が上昇することが観察されています。

 

この現象は、「体が強い刺激=回復と適応のためホルモンを出す」という生理的反応です。

 

 

■ 筋肉痛と成長ホルモンはどうつながる?

筋肉痛が起こる過程では、筋線維に微細な損傷が生じ、

✔ 炎症反応

✔ 免疫細胞の動員

✔ 修復シグナルの伝播

といった生体反応が起きます。

 

この時、成長ホルモンが“修復・成長の司令塔”として働く可能性が示唆されています。

 

成長ホルモンは細胞のタンパク質合成や組織再生をサポートし、筋細胞の修復を促す方向へ影響することが知られています。

 

そのため、

筋肉痛が発生している局所では、体はホルモン的な修復シグナルを活用して“より強い筋肉を作る”準備をしていると考えられます。

 

 

 ■どんな筋トレで成長ホルモンが増えやすい?

成長ホルモンはただトレーニングすれば増えるわけではなく、刺激の質・量・強度が関係します。

 

研究などからわかっているポイントは次のようなものです:

 

✔ 大筋群を使う

スクワット・デッドリフト・ベンチプレスなど、大きな筋肉を使うほどホルモン分泌が強まる可能性があります。 (全身への刺激量が増えるため)

 

✔ 高強度・高代謝ストレス

セット間の休憩を短くしたり、追い込むレップ数で行うことで、GH反応が強くなるという報告があります。

 

✔ 乳酸の蓄積が起こる条件

筋トレで強い乳酸が出るような運動は、

・ 筋外環境のpH変化(体の酸性・アルカリ性の濃度)

・筋活動のストレス

を通じて、間接的に成長ホルモンの分泌を促すサインになると考えられています。

 

ただし、“成長ホルモンが直接筋肥大の主因か”については、研究の見解が分かれている部分もあります。

 

急性のホルモン上昇が筋肥大に大きく寄与するという明確な証拠は乏しいという意見もありますが、修復・代謝・シグナル伝達という面での役割は無視できません。

■ “筋肉痛が出なければ効果がない”は誤解!

ここで大切なのは誤解しないこと。

 

✔ 筋肉痛が出る=体が強く適応している

✔ 筋肉痛がない=効果がない

と、単純には言えません。

 

実は、トレーニングで成長ホルモンが分泌される条件と、筋肉痛の発生条件は完全に一致していません。

 

筋肉痛はあくまで筋組織に特有の刺激が加わった状態の反応であり、トレーニング効果そのものを完全に評価する指標にはなりません。

 

ただし、筋肉痛があるときは、体が強い適応サインを発している可能性が高く、

代謝的な刺激やホルモン反応も比較的強かった…という一つのサインくらいに捉えるのが科学的な見方です。

 

 

■ 筋肉痛・ホルモンの両方を活かす実践法

筋トレを“ただ痛いだけの苦行”にしないために、以下のポイントが役立ちます:

 

◎ 適切な負荷設計

高重量だけでなく、セット数・休息・スピードを計画的に調整することで、効率的な刺激を入れます。

 

◎ 十分な栄養

成長ホルモンの活用には、トレーニング後のタンパク質・食事タイミングも影響します。

 

◎ 休養・睡眠

成長ホルモンは睡眠中に最も多く分泌されるホルモンでもあります。

睡眠×トレーニングの両輪が大きな効果を生みます。

■ まとめ:筋肉痛は“進化のサイン”であり、ホルモンは“修復の旗印”

✔ 筋肉痛は筋組織の微細損傷から起こる身体の反応

 

✔ 筋トレによる刺激は成長ホルモンの分泌を誘発する可能性がある

 

✔ 成長ホルモンは修復・代謝・脂肪分解などに関与

 

✔ ただし「痛み=効果」ではなく全体の適応を評価するべき

 

筋トレを深く知るほど、“痛みの理由”がわかり、効率的なトレーニングと成長につながります。

 

 

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